咳の時すぐに受診したほうがよい時
嘔吐、呼吸困難(荒い呼吸や、座っていないと眠れないなど)意識がおかしい(名前を呼んでも返事がない、もうろうとしている、受け答えがおかしい、ぴくぴくしているなど)、嘔吐の後不機嫌などがあればすぐに受診してください。夜間だと急病センターに行ってください。
熱以外の目立った症状のない場合
- 呼吸が荒い。座っていないと苦しい。横になっては眠れない。…喘息?
- アシカやオットッセイがなくような咳。犬の遠吠えと表現することもある。
夜間や明け方に多い。眠れないようだと急病センターへ・・・クループ
- 咳込みが強く高熱を伴う。…肺炎のことがある
- 唇の色が悪い。蒼白またはチアノーゼ…肺炎?
- 咳き込んで嘔吐。そのあと機嫌が悪い。機嫌のいい時はあまり心配ではない
- 食後1時間以内に突然起こる。じんましんを伴うことが多い。・・食物アレルギーアナフィラキシーが疑われる。救急車の方がよい
- 食後2時間以内に強い運動をしたとき・・・食物アレルギー関連運動誘発性喘息。救急車がよい
- 気管支炎
咳の中で最も多い。気管支炎と言っても気管支だけの炎症は少なく、のどや鼻の症状を伴うことが多い。鼻水が強いときには鼻を吸ってあげると咳も軽くなることが多いので風呂に入れて鼻水が柔らかくなったときに吸ってあげるとよい。
鼻水を吸うのは中耳炎の予防にもなる。気管支炎なら嘔吐や呼吸困難がないと様子を見てもよいが、生後3か月未満は要注意、すぐに悪化することがある。
- 細気管支炎
気管支よりもっと細いところに炎症がある。呼吸が荒く喘鳴(ゼイゼイ、ごろごろ)を伴うことが多く、苦しそうに見える。
RSウイルス感染で起りやすい。平成25年4月よりヒトメタニューモウイルス(hMPV)の検査ができるようになって。2月~4月の細気管支炎はhMPVによるものが多いことがわかった。RSウイルスはゼイゼイ、ヒューヒューが多いがhMPVはごろごろした咳が多い。どちらも高熱を伴っている。
- 気管支ぜんそく
アレルギーのところで説明
- 喘息性気管支炎
喘息に発熱を伴い細気管支炎と区別がつきにくいが気管支拡張剤の吸入で軽快する。喘息と同じように治療をする。
- クループ
気管支ではなく喉頭近くの炎症による咳
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