細気管支炎
気管支が枝分かれして細くなっている部分を細気管支といいます。もともと細い
ところに炎症が加わり、粘膜が腫れたり、痰などがたまるとますます狭くなって
呼吸困難を起こします。RSウイルスが最も多く、パラインフルエンザウイルス、
インフルエンザウイルス、時にはサイトメガロウイルスやアデノウイルスでも起こる
ことがあります。RSウイルスはもともと冬の病気だったのですが冷房完備になった
せいでしょうか夏にもあります。今年の夏には当院でも数人発症しました。
RSウイルスは迅速検査ができます。

【症状】
5日くらいが潜伏期です。鼻水や咳が2,3日続いた後にゼイゼイが聞こえ始めひどくなると呼吸困難になります。重症でないと数日で回復しますが、入院することも多い疾患です。乳児期に発症する気管支喘息とは区別がつかないことがあります。
  
【治療】
気管支拡張剤の吸入、ステロイドの使用、輸液などですが、重症の場合は入院が必要となります。夜間にゼイゼイであまり眠れないと救急受診が必要になる場合もあります。